日々ごにょごにょ

なんもない日は穏やかに、なんかあった時は大袈裟に語ってしまう日記。

問屋街

浅草橋に行った。

5年以上振りだったかな。

 

お世辞にもいいとは言えない苦い思い出が付きまとい、長いこと近寄らなかったけど

 

まあまあ年月も経過し、革を触っても暗くなることもなくなり、今年は家にあった革で小物を作ろうとしてたけど

 

今度作りたいと思ったものは家にある材料では作ることができなさそうだと思い、久し振りに買いに出たという訳である。

 

問屋さんって普通のお店とはちょっと異なる雰囲気で、店の人よりも買いに来る人から出てる雰囲気にちょっと気後れして

 

いつも緊張する。

 

前に行ったことがあるお店の場所や行ってみたいお店の場所をネットで調べてる時に

 

「お店の人に挨拶しましょう」

 

という一言を見つけて

 

今回はそれを実践することにした。

 

 

以前行って印象が良かったお店にまず行って

 

(最初に行こうと思ったお店には、駅前で迷ってる内に遠ざかってしまったので後回しにした)

 

お店のドアを開けて入ってすぐ

「こんにちはー」と挨拶し

出てきてくれた店員さんに、iPhoneのケースを作りたいということを話した。

 

女性の店員さんは親身になって革を見せてくれたんだけど、あいにく革が(iPhoneケースを作るには)大きい。

 

店員さんが、私が最初に行こうとして後回しにしたお店の名前を出して、「あそこなら革を裁って売ってくれるかも」と教えてくださったので

 

ひとまずそのお店を後にして駅前に戻った。

 

程なくしてお店を見つけられたけど、シャッターがおりていて

 

【棚卸しのためお休みします】と書かれた紙が貼ってあった。

 

ここには栃木レザーもあるとネットでは書かれていたのでかなり残念だったが開いていないのは仕方がない。

 

先に蔵前まで歩き金具やがま口の口金が多いお店に行った。

 

店頭(外)にはお買い得の革が置いてあり、そこをあれこれ物色していると

 

赤のハラコを、ふたつ見つけた。

 

ひとつは77㌥、ひとつは73㌥

結構な大きさのハラコが10,000円を切る価格で売られていた。

 

加工前のハラコを見つけたのは初めてで、それがまた深くきれいな赤色で

 

1度は買わずに通り過ぎたものの気になって気になって仕方がなかった。

 

ちなみにそのお店ではがま口の口金と欲しかった小物の金具を買い、1度後にした。

 

肝心のiPhoneケースを作るための革は見つからなかったので、最初の店にもう一度行った。

 

結局、紫に染められたサドルレザーと、ポケット用にパイソン柄(プリント)のクロムレザーを購入することにして、店員さんのおすすめのヘリを磨くもの(トコプロ)と糸を買い

 

店員さんといっぱいお話をすることができた。

 

パイソン柄の革はクロムなめしでトコノールは使えないとのこと。ヤスリもダメ。

サドルレザーと貼り合わせた後でヘリをキレイに合わせてから染料をヘリに塗り、それが乾いてからトコプロで仕上げるときれいなヘリにできる、と、教えてくださった。

 

持っているiPhoneケースが高かった割に気に入らないと話すと店員さんも同意してくれて

 

作ったものの出来が楽しみだと言ってくれた。

 

かのハラコのことも話すと

 

「どうしても気になるなら買っておいた方がいいよ」とアドバイスをくださり

 

裁つ時はカミソリを使うこと、身体に当たり擦れる面にはハラコは使わないことなどを教わり、その店を後にして再び蔵前へ。

 

ハラコを店内で広げて見させていただいた後、いつ何を作るかというのは決まってないけど、やっぱり購入することにした。

 

ハラコを裁つ時は

 

床に置かず手に持って(ハラコを床に垂直に持つ)切るということ

すぐそばに掃除機を準備して吸わせながら裁つこと

 

ハラコを縫う場合は

 

中表で縫い仕上げで裏返すこと

 

など、そこの店員さんも親切に教えてくださった。

 

パッと見コワモテに感じてもみなさま敬意を持って話しかけるととても親切で話も弾む。

 

やっぱりとてもいいところだなぁと

久々に行ってやっぱり思った。

 

 

1月には10連休があり

その時に腰を据えて、iPhoneケースを作る予定である。

 

今度こそ納得のいく仕上がりのものを作って

お店の人に見せに行きたい。