日々ごにょごにょ

なんもない日は穏やかに、なんかあった時は大袈裟に語ってしまう日記。

突然の嘔吐、戻るの延期

今朝

父と兄と同じ朝食を取り兄を見送り

 

洗濯物を干したり

 

父と駅に向かう時刻を確認したり今後のことを話したりしていたら

 

12:30頃

突然吐き気に襲われた。

 

当初はこれが嘔吐に繋がる吐き気かどうか判らなかったけど

 

少しして

これは嘔吐に繋がるものだと気づく。

 

といていた髪を軽くまとめてトイレに行き便座の蓋を開けたら

 

程なくして嘔吐した。

 

2回嘔吐して、その後も頭がとても重いし身体もとてもだるい

 

畳の上に横になってたけど

 

数時間後に乗る新幹線には耐えられない気がしてきて

 

父に話すと

 

「身体はいちばん大事。今日はやめなさい」

 

と言われ

 

新幹線の予約を変更した。

 

母に処方されていた吐き気止め(ノバミン)を

1回分…

 

その薬の詳細を調べてちょっと躊躇したけど

結局飲んで

 

嘔吐に繋がる症状は治まってきたところで

 

通院するのはやめて寝ることにした。

 

呼鈴が鳴ったり父の声がしたり

物音などで何度も目が覚めたのであまり寝た気はしなかったけど

 

どうやら2時間ほど寝たらしい。

 

起きた時には、軽くおなかがゆるいかな…くらいで、吐き気は治まっていた。

 

兄が飲むビールを買いに行く父について行こうと、慌てて玄関に行くと

 

靴を履く手前でコケてしまった。

 

どうやらまだふらついていたみたいである。

 

買い物には、近くのドラッグストアに行ったのだが

 

買い物を終えて車まで戻った時に

 

そこで母が夜に徘徊した話を聞いた。

 

父は買い出しの時母と一緒に行くようにして、母に車の中で待ってもらっていたのだが

 

父の買い物中に

母は車を出て歩き出したようだった。

 

車に戻って母が居ないことに気づいた父は

まず店内を探し

店員に監視カメラの映像を見せてもらった。

 

監視カメラには、駐車場から家の場所とは真逆に歩き始めた姿が映っていた。

 

辺りはもう暗くなっていたので

父は警察に電話をして母を探してもらった。

 

4人の警察官が探してくれたおかげで母は見つかった。

 

母は

家とは反対方向に見えた交差点を目指し横断歩道を渡り、そこから家に向かって歩いていたとのことだった。

 

父は母に優しく尋ねた

 

「どこに行こうとしてたの?」

 

母は、父を探していたと話したそうだ。

 

 

父は

「お父さんは一度もお母さんを叱らなかったよ」と強調する。

 

父の努力や配慮のおかげで、私は、認知症に苛まれた母の姿にショックを受けることが少なかった。

 

だから、初めて父が母の徘徊のことを話したのを聞いた時はかなりショックを受けたけど

 

それ以降、父が母の話をする時は絶対に蔑ろにしないと決めていた。

 

だから今日も

帰りの車の中では父が母の話をするのをずっと聞いていた。

 

昼間に家を出た時はそっと追いかけた

母はその日、前に住んでいた社宅のあった場所に行こうとしていた。

 

「帰る」と言い張る母に

「じゃ帰ろう」と父が一緒に外に出たこともあった。

 

隣の家に行きピンポンを押し

出てきた隣人に「帰りたいんです」と母は言い

 

その時隣人は母を連れて家の前まで戻り

着きましたよと教えてくれた。

 

 

料理をしようとするも

いろんなものをたくさんまぜこぜして

ごはんを出した母。

 

父に家事がシフトされた時は

どれだけ父は苦しかっただろう。

 

でも父は今も

 

「それでもみんなのために動こうとするお母さんがいじらしいよな」

 

と言う。

 

 

 

 

私の知らないところで母は

しっかり認知症に苛まれていた。

 

私に向かって「あなた誰?」というようなことは殆どなかったので

 

それがとても救いだった。

 

 

 

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ともあれ

夕飯は普段どおり食べられた。

 

明日は、淋しさを乗り越えて、戻ろう。