お手伝い中→帰省
なんやかんや言いつつ押し切られお手伝い中。
細々した沢山の約束事も順に覚えながら、窓口業務を続けている。
そんな中
母の容態が悪くなっていき、統括とまた話すことになった。
緊急時の連絡をどうするか相談した後、膝に水が溜まり始めたと報告した。
非常に残念そうな顔をする統括。
改めて、立ちっぱなしの仕事が困難なことをこの「膝に水が溜まり始めた」の一言で伝えた訳だけど…
その残念そうな顔から
(この人は私を窓口に立たせたがってる)
と、察した。
すると統括が
「新しいと思ったんだけど…」
…なんのこと?
「とてもいいと思ったんです。患者さんと会話もできてるようですし」
…え? 誰でもできるんじゃないの?
と、思いつつ「私から会話してる訳ではないんです」と答えた。
すると
「だから余計にいいんです」と。
…とまぁ、統括からは私に窓口業務をして欲しそうな言葉をいくつも聞かされた訳だけど
「第1希望はデスクワークです」
と、言い切っておいた。
緊急時は病院の代表番号に電話してもらうことで解決したので母の主治医に連絡すると…
「明日を迎えられないかも」と言われた。
現実味が起きないまま、お手伝い先のリーダーにそれを話し、18日に予定していた帰省を繰り上げたいと話したら
「とりあえず今日は入れる?」と訊かれたので
そのまま勤務し始めた。
小一時間経ったかどうかの頃
リーダーではないけどそこそこ権力のある社員に呼ばれた。
事情を訊かれ話すと
「なに仕事してるの、すぐに早退して実家に向かって。統括には言っておくから」
と、促された。
その厚意に涙がぶわっと溢れてしまい、抑えるのに少し苦労しつつ
ご厚意に甘えてすぐに早退した。
帰りの電車の中で予約していた新幹線の切符を今日の予約に変更してたら電車を2駅ほど乗り過ごしてしまい
したことがない乗り換えに少し迷い
駅員さんにいろいろ聞いたりしてやっと家の最寄り駅に到着。
一息ついてすぐネイルサロンに電話して
来週の予約をキャンセルして欲しいことを伝え、今ヒビが入ってる爪があるのでどうしたらいいかと尋ねたら
担当ネイリストさんがあがる時間をずらしてまで丁寧に修正してくれた。
沢山の厚意のおかげで、今私は実家に向かう新幹線のなかにいる。