日々ごにょごにょ

なんもない日は穏やかに、なんかあった時は大袈裟に語ってしまう日記。

皮膚科通院

帰省している間に顔の肌が荒れた。

 

きちんとスキンケアしてたつもりだったけどだんだんかゆみも増してきていた。

 

そして手持ちの身体用塗り薬も底をついたので

 

元々今日は皮膚科通院に当てる予定だった。

 

朝起きて、当日の午後の順番を取り

午後5番目だったので、午後の診療時間が始まって少し経った頃にクリニックに着くよう家を出た。

 

バス停まで歩き、駅前に着き、パルコの中を通って駅に着く

 

だんだん、泣きたくなるような暗い気持ちになってきた。

 

淋しさか、苦しさか、悲しさか

分からないけどとにかく、しんどかった。

 

クリニックはあるビルの中にあり

そのビルにはユザワヤも入っている。

 

少し考えて、ユザワヤに寄った。

 

少し抵抗を覚えながらも毛糸売り場に行くと

 

昨年母に贈った夏用ストールに使った糸(と同じもの)が、まだ置いてあった。

 

しかも特価。

 

母に贈ったものは元々私が自分用に編み進めていたもので、私が編んでいるのを見た母が

 

「出来たらちょうだい」

 

と、何度か私に言ったので、なんとか仕上げて秋口に母に贈ったという経緯があった。

 

母がそれを着ける機会は結局殆どなかったまま季節が過ぎ、どこかに仕舞われたままなのだが

 

 

同じ糸で、同じ編み方で

自分のものを作ろうと思い、その糸を2玉買った。

 

 

皮膚科に着き、受付を済ませる。

あまり待たずに診察室に呼ばれた。

 

医師は

私の塗り薬がなくなったと察してくれた。

 

医師が電子カルテにその件を入力し終わるのを見計らって

 

母が他界したのでしばらく実家にいたこと

その間に顔の肌が荒れたことを話した。

 

医師も看護師も少し驚いただけで

医師は

 

「そうだね、荒れてるね」

 

と言い、顔に塗る塗り薬とかゆみ止めを処方してくれた。

 

ありがとうございましたと言い診察室を出る。

 

待合に座ったら

診察室から看護師が出てきた。

 

看護師はまっすぐ私のそばに来て

 

私の腕をさすりながら

 

「大変だったのね」と言ってくれた。

 

そのひと言で

涙が出てしまった。

 

「でもこれからだからね、頑張ろうね」

 

「けど、自分の身体も労わってあげてね」

 

軽くハグしてくれた後も腕を撫でながら優しい言葉を貰った。

 

それだけをするためにわざわざ出てきてくれたことに、とても救われた。

 

 

その後薬を貰いに薬局に行き、ついでに次回の帰省で必要なものを買い

 

ごはんの材料の買い出しも

 

重い気持ちのままして帰途についた。

 

 

ほんの少しの外出だけでこんな気持ちになる。

明日から、大丈夫なのだろうか

 

患者さんを前にして

ハキハキ仕事できるんだろうか

 

奥でデスクワークするなら

何かの隙に涙が出てもどうとでもなるけど

 

窓口だとそうはいかない。

 

でもあの窓口なら

忙しすぎてなんとかなるかな…。